子育て中はとにかく時間がないです。あとお金も欲しいです。あと体力もあまり使いたくないです。あと人とコミュニケーションを取るのも得意じゃないので出来ればあんまり人に会いたくないです。あと、あと、・・・と欲深い私の願いを実現させるには在宅勤務しかない!そう考えた私は、29歳の時に在宅勤務OKの会社への転職を成功させることができました。
今回は、そんな私の夢の在宅勤務を実現させるまでの転職活動についてご紹介していきます。
※実際には妊娠前に転職をしたので、子育て中のことは分からなかったのですが、出社必須の前職でママさんがめちゃめちゃ大変そうだった様子を見て、「こ・・これはわしにはできん!!」と思っていたため、漠然とママになったら在宅勤務の方がいいだろうな〜と思っていました。
- 在宅ワークを探している方
- 未経験職種の転職活動をしている方
- 子育て中でもっと時間に余裕をもって生活したい方
- 転職活動をしているけど中々在宅可の会社が見つからない方
私の在宅勤務生活について
私は今9:00~17:00(フルタイム)で在宅勤務をしています。たまに出社する時もあるのですが、週○回出社必須など、出社の回数が決まっているわけではなく、出社の必要がある場合に出社をするといった感じです。実際には月2回くらいオフィスに行っています。一応午後からの出社なども許可していただいており、自由度はかなり高い会社です。
在宅勤務できる会社に転職するまでの経緯
転職活動はとっても大変でした。まず、私は就職活動が大っ嫌いです。新卒の就活の時も散々だったのでいざ転職活動スタートとなった時は本当に不安でいっぱいでした。
前職は出社勤務。フルリモートを夢見て業界業種をチェンジ!
前職は広告会社の編集職でコロナ禍に在宅勤務も始まりましたが、基本は出社推奨なので、コロナが落ち着いてからはほとんど出社していました。
前職はかなり忙しく、日付を超える残業もざらにあったので、このままの働き方で今後の人生大丈夫なのか・・?という思いが常にありました。
また、編集の仕事自体はとても楽しかったのですが、この先のキャリアプランが思い描けず、同じ仕事を一生こなしていくだけの人生なのかと考えたら、なんだかつまらない気持ちになってきて、業界を変えて新たにスタートしてみたい!と思うようになってきました。
SE職に憧れてプログラミングの勉強を始める
そんな私が憧れた職業がシステムエンジニア。エンジニアならリモートワークもできそうだし、人ともあんまり関わらなさそうだし、今後の需要もあるし、よくね!?という軽いノリでしたね・・

本当に人生なめてる
THE 文系!で生きてきた私にとって、ITの世界は未知。いったんプログラミングできるようになっとけばいつか独立とかもできるかな〜と浅はかな考えをしていた私はオンラインのプログラミングスクールに通いたいと思うようになりました。
世間のリモートワークに対する関心も非常に高い時代だったため、それはそれは数多のプログラミングスクールがあって辟易としたのを覚えています。しかも非常に高額だったので、少しでも安く抑えられるように、専門実践訓練給付金を利用できるAidemyの講座を受講することにしました。

振り返ってみると、本当に浅はかだったなと思います。ちょっと勉強したくらいでエンジニアとして働ける(仕事がある)わけがないのに、無知って怖いです。
絶不調の転職活動。100社以上は当たり前に落ちた!
仕事をしながら6ヶ月のスクール受講を終わらせ、いよいよ転職活動に入りました。この転職活動・・・まあ、順調にいくわけないですよね!
最初はエージェントや大手転職サイトを使用して転職活動していたのですが、エージェントさんから「とりあえずバシバシ書類出していきましょう!」ということで、進められるがまま150社位は書類を出したと思います。でも、30歳・未経験・プログラミング実務経験なしの人材を会社が欲しがるわけがなく、100社以上は書類選考の段階で不合格でしたね。
落ちすぎて、理想の未来よりとりあえず受かりたい気持ちが大きくなって、もうリモート勤務のことなど忘れてました。(え!?)

しかもエージェントさんからは編集系の職種にも応募してみましょうとか言われて、え?と思いつつもそれもありかなあなんて思っちゃったりして、どんどん自分が思い描いていた未来とはかけ離れた転職活動になっていきました。
奇跡的に1社から内定をいただき、在宅勤務の夢を実現!
後述するのですが、結局途中からエージェント利用の転職活動はやめて、WantedlyとGreenのみを利用していくことになりました。そのうち、Wantedlyで応募した会社から奇跡的に内定をいただくことができ、約2ヶ月間の転職活動はこれにて終了となりました。
WantedlyとGreenのみの利用に切り替えた時に、改めて自分が実現したい未来の中でどうしても譲れないものとここは譲歩できることを洗い出し、再出発しました。
私が譲れなかった条件
・リモート勤務
・IT業界(開発業務などに関われなくてもよい)
・客先常駐以外
・年収減額は可
リモート勤務可の会社の探し方
私にとってはとても困難で大変な転職活動でしたが、無事リモート勤務OKの会社で働かせていただくことになりました。そんな私の、リモート勤務OK求人の探し方をご紹介します。
転職媒体はWantedlyを主活用
まず媒体はWantedlyとGreenのみを使用していました。この2つの媒体のメリットはまずは話を聞いてみるというプロセスがあることです。普通の採用プロセスは、書類選考→1次面接→筆記試験→2次面接→最終面接のようなプロセスが一般的かなと思います。ですが、「まずは話を聞いてみる」プロセスは書類選考の前に企業の方と接触することができ、企業理解を深めてから面接に臨むことができます。

人気の企業はそもそもそのプロセスがないこともあるし、話を聞きたいとリクエストしても反応がなかったりする企業もありますが・・。

転職は経験が重要になってくるため、未経験での転職活動はかなり不利になります。面接でアピールできることも経験者と比べると薄くなってきてしまいます。そのため、採用フローに入る前に採用担当者と実際に話すことで、その企業と自分の共通点を見つけたり、会社がどういった人材を欲しがっているかの詳細を聞くことができ、より細かい面接対策をすることができます。

採用担当者など、実際にその企業で働いている人に会うことで、会社の雰囲気なども知ることができてよかったです!
小規模〜中規模のIT×業界で幅広く探す
まず基本的に大手企業の求人には未経験募集はほぼありません。業界未経験はあっても募集職種での経験は必須のことがほとんどです。

高学歴、高度資格取得者、面接が超上手などのスペシャル人材なら全然需要あると思います!凡人以下の私が行っていた探し方ですのであしからず・・。
だから、未経験者が狙うはベンチャーなどの新興企業や、中規模の会社が募集している軍人求人です。実際私も、CMを打ってる中規模企業が募集していた未経験職種の面接を受けることができました。(あっけなく落ちましたが・・)書類は通してくれたので、チャンスはあると思います。

軍人求人は言い方が悪いですが、中規模会社の末端の仕事は、たまに未経験でもOKみたいな職種もあります。そういう求人は、多分何の権限もありませんし給与も期待できません。が、未経験でも場合によっては入れてくれると思います。
そして小〜中規模でもIT業界の企業であることは、リモート勤務OKの条件が譲れない人にとっては重要なポイントだと思います。私がIT業界しかみていなかったからもあると思うのですが、ITを推進していきたい会社やITサービスを商品としている会社は、世の中をもっと楽に、便利に、快適に過ごせる世界を実現させようと奮闘している企業ですので、他の業界に比べるとリモート勤務へのハードルは高くないのかなと思っています。

でもこれは私の憶測であって、だからこそ人との関わりを大切に ということで出社必須のIT企業もたくさんあります。あくまで、他業界に比べるとリモート勤務の確率は高いかなという考察です。
権限を持つ人(部長クラス)が子育て中の人か、育児支援に積極的な人かを見極める
こちらに関しては運もあるのであまり参考にはなりませんが、例えばWantedlyでは所属社員のプロフィールも閲覧可能で、どんな社員がいるのか把握できます。役職も入力されているので、上位の役職の人が子育てに関するコメントをしていたり、また、社員にママパパが多くてそれを公表しているような社風であれば育児に関してあまり否定的な会社ではなさそうだな と判断していました。会社独自のコラムなどもあるのでそれを読んでみて社風をイメージすることも一つの手だと思います。
私がおすすめだと思う4業種
職種でリモート頻度が変わる場合もあります。私がリモート勤務OK求人を探していたときに、リモートの確率が多かったなと思う職種や、リモート勤務している友人の職種などを参考におすすめだと思う4業種をご紹介します。
IT事務
一般事務の仕事と並行して、IT業務関連の仕事も行う職種です。会社によって業務内容は異なりますが、PCやスマホのキッティング、システムツールのヘルプデスク業務など、IT領域に関わるサポートを担当します。
一般事務と同様にIT事務も非常に人気職種だとは思いますが、IT関連の業務に抵抗が無い方、常に勉強し続ける姿勢がある方であれば未経験でも採用される可能性はあると思います。
コーポレートエンジニア
私の現在の職種でもある、コーポレートエンジニア(情シスや社内SEなど)もリモート勤務OKの求人が多い職種である印象です。ただ、こちらも会社によって任される領域が全く異なります。現在私は主担当業務がSalesforce関連になりますが、その他のシステムや日々のヘルプデスク対応も行います。企業によっては、ネットワーク・インフラまで含む全てのシステム領域を担当するところもあれば、開発業務も任される場合もあると思います。
ライター
ライターは、在宅でもできて、経験や資格がなくても始めやすい職種です。WEBマーケターやWEBディレクターだとハードルが高くなりますが、商品記事の執筆やシナリオライターなどの募集は結構あって狙い目だと思います。ブログもそうですが、書けば書くほど上手くなる(良いものになるように考えながら書く必要はありますが)と思っているので、執筆経験よりも、それ以外の経験(執筆のネタになる経験や思考など)が大切になってくるのではないかなと考えます。
カスタマーサクセス
顧客が導入した製品やサービスに対して最大限の活用ができるようサポートし、結果的に顧客の収益増加を実現できるよう導くための職種です。主にSaaS、PaaSを中心としたサブスクリプション型ビジネスで展開される職種のため、リモート勤務でも可能な求人が多い印象です。

ただ、顧客に対してアプローチしていくため、営業スキルや分析スキルなど、ある程度の経験が必要になるのではと思います。
まとめ
以上が私が未経験でリモート勤務OKの会社に転職をした際の、それまでの経緯や求人の探し方でした。私が転職活動をせず、前職のままでいたら、きっと仕事と家事と育児の両立は100%無理でした。(だって今でも超超超超絶大変だから・・!)
リモート勤務になって本当によかったと思う反面、妥協した点もあって、もう少し頑張ったらその点も妥協せずに行けたのかな?と思うこともあります。例えば給与は100万以上減額、プログラミングスキルは身に付いていないので次回の転職の幅も狭まる、30歳半ばの大企業への転職は厳しい といった点です。
ただ、二頭得るものは一頭も得ずということで、何かを得るには多少の代償も必要かなと思ったり・・。そして今の時点ではこの働き方でしか生き延びることができないので、これから年をとって違う選択をしたくなった時に、幅広い選択肢を持てるように、スキルを含めて自分自身を磨いていこうと思います。